マルクスと荘子の心理学 マルクス+荘子の哲学 · 誰もが本来、すべてを備えている

マルクスシリーズ

善良な人の物語と社会科学、マルクス・レーニン主義

一、善い人たちの物語
人は善い人たちの物語を読むのが好きだ。東北抗日聯軍の物語、楊靖宇将軍の物語を読むと、深く心を揺さぶられる。『史記』を読んでも、仁義を貫く人々に心を揺さぶられる。紅軍、八路軍、人民解放軍、中国人民志願軍。建国を担った世代の科学技術者たちの物語、清朝に抵抗した人々の物語、そして『三国志』の蜀漢の物語が好きだ。

マルクス・レーニン主義と国際共産主義運動は、善い人たちがひときわ多く登場する物語だ。マルクス・レーニン主義の著作は、最も善良な人々のなかでも最も知恵ある人々が、ごく普通の人々に向けて書いた社会科学の真理の書だ。だからこそ、マルクスとレーニンの全集を読むのだ。

二、善い人ということ

世界には善い人がいると知ることは大切だ。

善い人がなぜ「報われない」のかを知ることも大切だ。法家は、悪い人や病んだ人がいるからだと説く。仏教は、善い原因は善い結果をもたらすが、それは執着して思い描いた結果とは限らないと説く。だからこそ、道家の哲学を受け入れる。自然、清浄、無為。心理学では、課題の分離、善い人であることへの執着、救済願望、PUAによる心理的操作への抵抗。マルクス・レーニン主義では、搾取、人間の疎外、内耗、テルミドール。

三、社会学、心理学

人生の多くのことを、哲学、マルクス・レーニン主義、社会学、社会心理学、心理学の観点から分析する。

冷淡で、疎外され、打算に満ちた世界(『水滸伝』『西遊記』『紅楼夢』)で育ち、そのなかで生きているからこそ、善い人たちの物語や理想主義の物語(三国時代、蜀漢の旗揚げを担った仲間たち)を、いっそう大切にする。

これは一種の場であり、構築であり、人格の投影、共感、同一化でもある。

四、エリート史観と唯物史観

ただし、若者はこうした「善い人」の物語を通じて、英雄主義やエリート主義の罠にも陥りやすい。エリートは偉大で、庶民は無知で感覚が麻痺している、という見方だ。だからこそ、『七人の侍』における農民をめぐる議論が好きなのだ。

二十七、八歳になるまでに、社会の厳しい仕打ちを経験し、自分が平凡であること、人間には限界があることを知り、経済と歴史への理解も深まった。社会の底辺で暮らす多くの普通の人々の善良さと、もがいてもどうにもならない無力さを理解し、生産者や労働者を理解するようになった。帝王も歴史の奴隷なのだとわかった。

人間性心理学とは、大人たちの病を理解し、すべての子どもの人間性を信じることだ。マズローの欲求理論は、あのように高い次元にいる善い人たちが、どういう存在なのかを説いている。

だからこそ、雲南軍の第60軍から「鉄軍」と呼ばれる第50軍へと至る物語を高く評価している。